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2024/03/15
遺伝
グリーフケアビリーブメントケア研究所石森です。
【東北広域次世代がんプロ養成プラン事業】
~遺伝カウンセリングの基礎~
医療者でなくても参加できるとのことで
オンラインで
遺伝カウンセラーの先生のお話を聞けました。
臨床現場での遺伝カウンセラーのことや
遺伝学の基礎知識など
私にもわかりやすく理解できました。
がん患者さんの5~10パーセントは遺伝性。
その数値が大きいのか小さいのか・・・?
昭和が終わって平成が始まった1990年前後、
日本のがん告知率は
15%くらいだったと聞いたことがあります。
当時人気だったアナウンサー逸見政孝さんご自身のがん公表は
大きな転換点だったように思います。
その後、がん告知の訴訟もありました。
令和の今、患者本人への告知は
当然のようにされています。
遺伝性についてはいかがなものでしょう。
アメリカの女優アンジェリーナ・ジョリーさんが
病気になりやすい遺伝子を持っていることがわかり
予防として、両乳房を
卵巣、卵管を切除しました。
10年ほど前のことです。
彼女の予防切除術のニュースで
遺伝性を初めて意識した日本人も多いことでしょう。
現在、日本には臨床遺伝専門医が1725名。
認定遺伝カウンセラーが389名。
遺伝看護認定看護師が21名。
30年前に比べて、がん告知が当たり前になった今も
治療しながらの仕事や、
職場での居心地の悪さに悩む患者さんはたくさんいます。
遺伝性を調べるも調べないも本人しだい。
リスクとベネフィット。
結果を臨床の場で丁寧にケアされたとしても
家庭や、社会、世間ではどうなのでしょう。
現実をどう受け止めるか。
その時に感じたグリーフとともに歩めるのか。
始まったばかりの遺伝性とカウンセリング。
希望もあり、心配もあり。
自分の心に揺さぶられるような熱い気持ちに
やけどをしそうな
そんなセミナーの時間でした。
春の花がきれいです。
ピンクってやっぱり可愛い。
いしもり