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2024/03/06

先輩?仲間?同志?つながること

グリーフケアビリーブメントケア研究所の
石森です。

3月2~3日
「日本グリーフ&ビリーブメント学会
第6回学術大会」が
京都龍谷大学で開催されました。

当研究所のメンバー大岡友子が
2日目のシンポジウムに登壇しました。
臨床の場で真摯にご遺族に向き合う
彼女らしい内容だったのはもちろんですが、
「ここまで来たんだなぁ、私達」
と思わずにはいられませんでした。

彼女に初めて会ったのは12年くらい前でしょうか。
短期間に夫をはじめ身内4人を亡くした私が
義母を送って半年後、
夫を見送って2年後でした。

中学生の息子が二人いたので
それなりに仕事もし
息子たちと毎日を過ごしていました。

本当にそれなりで・・・。

東京で行われた小さな遺族会。
隣に座ったのが彼女でした。
私は当時いつもうつむいていて
誰かと目を合わせることができないでいました。
彼女が私より2年前にご主人を亡くしたこと。
それも私の夫と同じ病気。
息子さんも同年代でした。

「私、夢でもいいから夫に会いたいんです」
 と言ったら、彼女が言いました。
「あちらの世界にも
 いろいろ都合があるんですよ。
 落ち着いたらきっと会いにきてくれますよ」

笑いますか?
科学的なエビデンスはどこにあるの?
と聞きますか?

私は
「あぁ、あと2年したら
私もこんな風に
誰かに言葉をかけられるようになりたい」
と思いました。

それから性格も趣味も全く違う彼女と私は
それぞれに子どもを育て、仕事をし、
今があります。

彼女は武蔵野大学大学院に進み、悲嘆の研究をし
臨床の場にも立っています。
私は上智大学グリーフケア研究所に学び
自分の生き方を整理できました。

初めて会った12年前の秋の日。
こんな人生のステージに立っていることなど
誰が想像したでしょうか。

強く勇気や希望につながる「つながり」が
確かにあります。

シンポジウムが終わった後、
彼女に何か言葉をかけたかったのですが
胸がいっぱいで
どこかで見ているであろう
彼女と私の夫を探してしまいました。

このブログを読んでくださっているあなたにも
きっと大事な「つながり」があると思います。

         いしもり