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2024/02/28

おひなさま

グリーフケアビリーブメントケア研究所の石森です。

3月3日桃の節句 ひなまつり。
これは私のおひなさま。
私と同じ年の古いおひなさまです。
木目込みの小さなおひなさま。

私の幼いころは、
ひな祭りに、近所の女の子のお友だちの家に
およばれすることがありました。
おひなさまの飾ってある部屋で
お菓子を食べたりジュースを飲んだりします。
たぶん4歳だったと思います。
お友だちのおひなさまは
段飾りのそれは大きな立派なもので・・・。
私は幼心に
その大きなおひなさまが羨ましくて。
家に帰ってすぐに言いました。
母に。

「私が大きくなって
女の子が生まれたら
こ~んなに大きいおひなさまを
買ってあげる!」
両手を大きく広げて言いました。

幼いころのことですが
はっきり覚えています。
母が困ったように笑ったことも
覚えています。

段飾りの大きなおひなさまにするか
コンパクトな
ガラスケースの中に並べるおひなさまにするか
とても悩んで
お人形屋さんもあきれるくらい悩んで
祖父と母とで決めたのが
この私のおひなさまだそうです。
木目込みの可愛らしい上品なおひなさまです。
私と一緒に嫁ぎました(笑)。
亡くなった義母がとても喜んでくれました。

いろいろなことができなくなり
わからなくなり始めた91歳の母に
今年もおひなさまを飾ったことを伝えると
「大きいおひなさまにしなくて
悪かったねぇ。
ごめんねぇ」
と言いました。

そんなことないのに。
段飾りじゃなかったからこそ
こうしてずっと飾れたんですもの。

娘に謝るようなことを思い出さずに
楽しかつたことや幸せだったことを
たくさん思い出してほしいなと
思いました。

       いしもり