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2023/12/25

記憶と思い出

グリーフケア・ビリーブメントケア研究所の
石森恵美です。

クリスマスです。
どこもかしこもにぎやかです。
きらめく灯りや赤や緑。
寂しかったり悲しかったり、
苦しかったり
そんな思いをしている人のことは
とりあえず置いといて・・・って感じ。

私のクリスマスの記憶は、
幼いころのこと。
ひいおばあちゃんが元気だったころ。
盆栽のような小さなもみの木があって。
そこに弟と二人で、
金銀のモールや
折り紙で作った輪っかを飾って。
脱脂綿をちぎって雪に見立てて、
葉っぱの上に載せました。
  脱脂綿なんて
最近は言わないですねぇ。
  カット綿?コットン?
弟と相談しながら飾るのが
楽しくて楽しくて。
ひいおばあちゃんが
ニコニコしながら見ていました。

そんな50年以上も前のことを
弟と話したら
ほんの少しずつではありますが、
記憶が違っていました。
私はもみの木だと思っていたのに、
弟はヒイラギの木だというのです。
そのツリーは
居間の
家族みんなの見えるところに飾ってあったと
弟は言いますが、
違うんです。
私の記憶では枕元なんです。

記憶って
そんなものなのかもしれません。
長い時間の間に書き換えられていたり、
時には
忘れてしまうこともあるのかもしれません。

私の幼いころのクリスマスの記憶は
弟とは違うものだけれど
思い出は、それぞれにあって。
その思い出が、
私と弟では違ったとしても、
誰かの笑顔や
プレゼントにつながるはず。

たぶん
記憶と思い出は
違うんじゃないでしょうか。
思い出は忘れないし。思い出せるし。
上書きだってできちゃいます。

だから私は思い出を大事にしたいし、
ひとりのクリスマスでも
思い出を思い出すことを
自分のプレゼントにしたいなぁと
思います。

あなたにもあるでしょ?
あなただけの思い出。

メリークリスマス☆思い出おめでとう☆

        いしもり