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グリーフケア・ビリーブメントケア研究所の
石森です。

アロマとかハーブとか石鹸とか・・。
香りの高いものが好みです。
お香も好きです。
これは和紙香（わしこう）。

お線香の和紙版
とでもいいましょうか。
細長く千切った和紙に火をつけて
炎が消えた後に香りが漂います。

何年か前のこと。
遺族の集まりがあって
グリーフケアのひとつの方法として
アロマセラピーのワークショップがありました。

大切な人の好きだった香りを見つける
その香りとともに
亡くなった人を思い出し
その人に包まれているような
温かな気持ちになれる。
そんなアドバイスをいただきました。

そうかな。
そうでしょうか。
私は
香りとともに
たくさんの恋しい寂しい気持ちが
ひたひたと心の中に広がって苦しく
その場にいられなくなりました。

アロマセラピーの効用は
たくさんあります。
否定しているわけではありません。
でもね。
人にはそれぞれの感情があって
伝えきれない思いがあります。
誰かが香りで癒されたからと言って
ほかの誰かも
香りで癒されるとは限りません。
それは
音楽や絵画や
絵本や物語にもいえることです。

わたしとあなたを
比べてはならないと思います。
それがケアの難しいところです。

わたしの悲しみはわたしだけのもの。
あなたの悲しみはあなただけのもの。

大事にしましょうね。
　　　　　　　いしもり